2013/03/21

石尊山ハイキング

3月上旬。浅間山南麓の小さな山、石尊山へハイキングに。








信濃追分駅で電車を降り、静かな別荘地を抜け登山道口へ。

浅間山の裾野の南端にあたる位置のため、トレイルに入ってからしばらくはフラット〜緩やかな登りが続く。
数日前からの季節外れの暖かさで雪はほとんど融けてしまっていた。雪を多少とも期待していたのですこし残念。

前日にネットで石尊山を調べていたらやたらとカモシカの画像が出てきたので、淡い期待を抱いて周りをキョロキョロ見渡しながら歩く。
急にドドドドドッという低い音が聴こえてビクッとした。音の方に目を向けると木々の間から茶色いズングリとした鳥が見えた。羽をバタバタさせドドドドッという音を出しながら地面を走りそのまま木々の奥に消えていった。後で調べてみたらヤマドリのホロ打ちという行為とのこと。(たぶん)



左側からゴォゴォと水の音が聞こえてきた。谷底を覗くと台風の後の濁流のようなコーヒー牛乳色の川が流れている。
途中にあった看板の説明書きによると、水の中の鉄分が多くそれが酸化してこのような色になっているらしい。そういえば錆のような?硫黄のような?臭いがわずかに鼻をつく。





凍結した細い斜面にさしかかったところでチェーンスパイクを装着。
靴はSalomonのSYNAPSE WINTER CS WP。気温が10℃を越えるこの日には完全にオーバースペック。けっこう暑い。




血の滝に到着。
血というほど真っ赤ではないが、土も水も赤土色でなんとも異様な光景。でも見方によってはコーヒー牛乳工場にも見えてくる。
滝の手前には不動明王様が鎮座。




血の川を渡り血の滝のさらに先へ進むととたんに雪が多くなる。
踏み跡を外すと場所によっては膝くらいまで埋まってしまうほど。だがいまさらゲイターを着ける気にもならならないのでともかく慎重に踏み跡をたどる。

雨がポツポツと降り始め、気温も急激に下がってきた。天気予報が見事に的中。とりあえずまくっていたパンツの裾だけは下ろそう。
時間とともに雨は確実に強くなってきている。目前の血の池までは行けそうだが石尊山山頂までは難しそう、という思いが一瞬頭をよぎったかと思ったら次の瞬間にはもう山頂は諦めるという決断に達した。いい理由が見つかった。


血の池に到着。しかし血の池の看板はあるがそこに池は無い。
そのすぐ先に真っ赤な小さな川が流れている。



もしかしたらこれが血の池?それとも、もしかしたら血の池は雪の下にあったのか?よくわからない。
ここまで来ると錆のような臭いが強烈に鼻をつく。とは言ってもそんなに嫌いな臭いではないので大して気にはならない。


真っ赤な川のすぐ先にはおはぐろ池。端から端まで7〜8mほどのUの字型の小さな赤い池。

ここで雨はついに本降りに。地図を見るとここから15分ほどの場所に源泉の文字があったのでそこまでは行きたかったのだが、源泉への道は踏み跡もほとんどない半分融けかけた膝まで埋まる雪の道。そのうえ本降りの雨。気持ちがポッキリ折れた。源泉は諦めUターンして来た道を帰ろう。

帰りはじめてしばらくするとお決まりの雨が上がるパターン。そうなるとなんだか悔しい。気温は5℃くらいまで下がっていた。オーバースペックだった靴が心地よいが、それ以外は不完全燃焼。いつかリベンジします。

<おわり>

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