2013/07/24

火打山ハイキング

7月の連休に1泊で火打山へ行ってきた。





夜中に車を走らせ早朝笹ヶ峰の駐車場に到着。
さすが人気の火打山。すでに駐車場にはかなりの数の車。さらに後から小学生くらいの団体のバスまで到着。ゆっくりしていると小学生に飲み込まれそうなので、急いで準備を済ませて出発。

緩やかな登りの木道が続く。どうしても木道の横木と歩幅が合わず歩きづらい。ところどころ木道が途切れるとそこはひどくぬかるんだ道。結局木道がなくても歩きづらい。



何度か沢を渡り、いよいよ本格的な登りが始まる。十二曲と言う名の急な斜面を九十九折りに登る。曲がり角ごとの看板に十二曲の文字と曲がり角の数のカウントダウン。1/12、2/12・・・12/12。やっと12個目の曲がり角を通過。汗だく。そして先に目をやると今まで以上の急斜面。十二曲を登りきった達成感が一気に消え失せた。



急な傾斜を登りきると火打山や湿原が見え隠れ。予想以上に残雪も多そう。



出発から3時間ほど。10時過ぎに高谷池ヒュッテに到着。




さすがに早すぎるとは思ったが、雲行きもテント場の確保も心配なので、さっそく受付。テント場代一人100円。最初信じられなくて二度聞きしたがやっぱり一人100円。激安。
本来メインとなるテント場は残雪に覆われていた。そのさらに上段に雪の無い計7〜8張り分ほどの小分けになったスペースがあり、前日からのテントがわずか3張りほど。一番奥の好ポジションにシャングリラ2を張る。
張り終わってシェルター内に引きこもった途端に大雨が降り出した。ギリギリセーフ。しかしもしこのまま明日までずっと雨なら20時間近くただただシェルター内にいなくてはならない。そんなことを考えながらとりあえず目を閉じる。


お昼前に目を覚ますとどんよりとした空ではあるが雨はすでに上がっていた。
おやつと飲み物だけをバックパックに詰めなおして火打山へ出発。
途中雪渓を越え天狗の庭へ。美しい湿原が広がる。
雨がぱらっと落ちてきたが、強くならないと信じて先の火打山を目指す。








眺めの良い稜線、雷鳥のいなかった雷鳥平を歩き、火打山山頂に到着。



山頂はものすごい強風。周りは雲も多く展望もよくない。日本海とそこに浮かぶ佐渡島を期待していたのだが、まあ仕方が無い。強風で身体が冷え始めたのですぐに下山。登ってきた道を戻る。


テント場に戻るとわずかなスペースはすで満席。土の上を確保出来なかったテントが二張り残雪の上に張っている。早めに確保しておいてよかったと安堵した。
シャングリラ2に潜り込みゴロンと横になっているとまた雨がポツポツ。その後しばらくは雨が降ったり止んだり。夕方まで横になっていたが他に特にすることもないので早めの夕食をとりまた横になる。
雨の合間に夕日に染まる北アルプスを眺め、辺りが完全に暗闇に覆われたころ就寝した。




このまま気持ちよく朝を迎えられると思っていたのだが、夜10時ごろシェルターを叩く大きな雨音で目が覚めた。外はもの凄い豪雨。しかししばらくすると雨がピタっと止み、今度はゴウゴウとうなり声を上げた強風が吹きはじめる。
強風が2〜30分続いた後また急に豪雨。その後また強風。また豪雨。この地獄のようなループを何度か繰り返すうちにシャングリラ2の内部にまで水が流れ込んできて、下に敷いたグラウンドシートがプカプカと浮いている状態に。場所によってはグラウンドシートの上にも浸水。そのことに気付いて慌てて飛び起き、持ってきていたありとあらゆるビニール袋ゴミ袋を堤防がわりにする。その間も豪雨と強風のループは続き、さらに浸水は進む。意を決し雨の弱まった隙に外へ出てミニスコップで地面に排水溝を掘り(あまり意味はなかった)、ペグやガイラインを補強。その後は、寝袋を広げるスペースも無くなってしまったので起きたまま監視体勢に入る。
しかしこんな状況でもお隣のモンベルのテントからは豪快ないびきが聴こえてくる。今回ばかりは床無しシェルターの完敗。正直周りのモンベル、アライテントが羨ましいとさえ思った。
結局豪雨強風は3時頃まで続いた。雨風が弱まりテント内の水が引いたのを確認してから再度就寝。


2日目早朝。やはり雲が多い。
この日は黒沢池ヒュッテまで行ってから下山しようと思っていたのだが、荷物もだいぶ濡れているし疲れもとれていないので、さっさと下山して温泉にでも浸かろうと予定変更。水を吸って重くなった荷物をまとめ撤収。

歩きはじめてしばらくすると、予想に反して雲が切れ青空が豪快に顔を出し始めた。
今日火打山の山頂に立ったら見晴らしは最高なんだろうなぁなどと思いながら汗をかきかき下山した。

<おわり>




0 件のコメント:

コメントを投稿