2013/04/15

エアインテーク式アルコールストーブ

エアインテーク式アルコールストーブを新たに作ってみた。





以前作ったシンプルなエアインテーク式アルコールストーブを普段のハイキングでメインに使っていて特に不満もないのだが、もう少し手の込んだモノも作ってみたいと思い新たにチャレンジ。

以前作ったストーブ

以前作ったストーブ/裏側



基本的な構造は以前のものと変わらないが、今回はスチールのアロマックス缶を使い蓋が出来るようにした。




また、下部の吸気用の穴の空け方も変更。この穴の形を急に思いついたことが今回新たに作ろうと思った大きな理由のひとつ。
ピンバイスと棒ヤスリ紙ヤスリを使い、耳障りな音に何度も心折れそうになりながらもひたすら削ってどうにか作製。





内側の筒状のパーツの外側ボディと接地するエッジ部分にはシリコンチューブを当ててあり、パッキンの役割をはたして気密性を高めている。


このシリコンチューブを当てる前の試作段階で燃焼実験をしたとき、気化したアルコールがこの部分のわずかな隙間から下方に噴出しストーブ全体が炎に包まれ慌ててキッチンシンクに投げ込むトラブルに見舞われ肝を冷やした。そこであれこれ考えた末このシリコンチューブパッキン方式に落ち着いた。このお陰でCFが保水しきれない量のアルコールを入れても簡単に下から漏れてくることは無くなり、さらに蓋をすることで余ったアルコールをそのまま持ち運ぶことも出来るようになった。とくに実験はしてないが長期間でなければアルコールをある程度保持できるだろう。




水300ml、アルコール20ccでスノーピーク450チタンマグをポットに沸騰テスト。
五徳は自作の高さ90mmのものを使用。




7分弱で完全沸騰。決して早くはない。その後9分過ぎから少しずつ火力が弱くなりはじめ、10分半くらいから急激に火力が落ち、13分半ごろ完全に鎮火。特に高火力を求めている訳ではないのでそれなりに満足。どちらかというと火力よりも燃費がよい印象。




自分の中ではアルコールストーブを作る上で燃焼性能と同じ位重要なのがきれいにスタッキング出来るかどうか。


ポットとして使っているSP450Tiの中にマグカップとして使っているSP300Tiを入れ、その中に五徳とアルコールストーブ、ユニフレームのFDスプーンチタンとFDフォークチタンとライターを入れ、EPIのチタンリッドがしっかり閉まることが重要。今回もそこはぬかり無くもちろん収納可。以前のストーブと比べると一回り大きいのでギリギリではあるが。
さらにこのSP450Tiをエバニューのチタンカップ400FDに入れ、隙間にアルミ風防を巻き入れればいつものレギュラーセットの完成。


次のハイキングにはフィールドテストも兼ねてこのストーブのセットを持っていって行く予定。


<おわり>

2 件のコメント:

  1. んーすごいですね、エアインテークやシリコンチューブのセットなどMYOGらしい発想とスキルが沢山詰まってますね。ホント器用な方が羨ましいです・・・。
    それにしても結構燃費イイデスね、20ccで最大13分・・・自分はエバニューのチタンアルストなので燃費の悪さと火力の強さが悩みのタネですよ。
    自分でももう少し時間が取れるようになったらMYOGにトライしてみたいです(^^

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    1. >佐藤さん
      意識はしてなかったんですが結果燃費のよいモデルになっちゃいました。使ったこと無いのですがエバニューのストーブは燃費悪いらしいですね。無駄に高火力だとか・・。
      作ってみると意外と簡単なんでぜひぜひチャレンジしてみて下さ〜い!

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