一度唐松谷林道を歩いてみたいと思い奥多摩駅からバスで東日原へ。そこからはただただ長い林道歩きが続く。この長い林道は過去に何度か歩いていてもう来ないと決めていたのに結局また来てしまった。そして決めた、ホントにもう行かない。
林道から登山道に入り、吊り橋をわたり富田新道との分岐を唐松谷林道へ。ここからは歩いたことの無い道。楽しみ。
唐松谷林道に入ってからは予想に反して急な斜面のトラバース道が続く。足元の土が脆く踏む場所を間違えると簡単に崩れて滑り落ちそうな道で一歩一歩に神経を使う。よく調べもせず勝手に沢沿いの気持ちの良い道を想像していたのだが、その沢ははるか下方の谷底を流れている。
緊張のトラバース道と沢の距離がだんだんと縮まり、やっと沢沿いを気持ちよく歩けると思ったらあっという間に沢沿いの道は終わり、またトラバース道。その後沢を渡って石尾根に向かって標高を上げる道へと変わる。
初めての唐松谷林道は綺麗な谷の道だったのだが歩き難さためか楽しさより疲労感ばかりが残る道だった。
石尾根のブナ坂に合流。歩きはじめてからここまでは誰とも会わなかったが、さすが石尾根の分岐点。多くのハイカーが休憩していた。
15時過ぎに奥多摩小屋に到着。
すでに多くのテントが設営されていたが、まだなんとかスペースはある。テントとテントの間にスッと滑り込ませて設営。いつものツェルト。
横になってウトウトしているとパラパラとツェルトを叩く音が聞こえたので顔を出してみると、雪?霰?がわずかに降っていた。
しばらくすると今度はヘリコプターの大きな音が間近に聞こえたので、また顔を出して見てみると、奥多摩小屋周辺の上空をヘリコプターが何度も旋回していた。
ヘリコプターの去ったと改めて周りを見てみるとテント場は満員御礼状態。
特にやることもないので湯を沸かし夕食の準備。
この日はクスクスにペペロンチーノの素を混ぜたものとスープ。
結果から言うと、クスクスとペペロンチーノの素の組み合わせは大失敗。お湯を入れすぎて水っぽくなってしまったのと、そもそもペペロンチーノとは合わないカンジ。不味かった。結局最後はスープで流し込んで完食。次からは一度家でリハーサルをしてこようと決意。
食後は暮れ行く空を眺めながら過ごし、日没後シュラフに潜り込んだ。
<つづく>
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